妻に面接対策をしてほしいと頼まれて、赤羽雄二氏のメソッドを徹底的に活用し合格した

先日、妻から面接対策をしてほしいと依頼をうけました。面接を受ける会社の業務は、自分の今の能力では自信がなく、業務の経験もほとんどない状態。でも、挑戦してみたい。また、ウェブ面接だったのですが、一度もしたことがないという状態でした。妻には非常にハードルが高く、どうにかしてほしいということでした。そのときに、使用した赤羽雄二氏のメソッドは、

  • アクティブリスニング
  • ポジティブフィードバック
  • A4メモ書き
  • 限られた時間での情報収集と情報収集したことをアウトプット
  • 9歳の長男をまき込んでのロールプレイング

です。そして、面接対策を1時間することで、自信とか関係なく、目の前に集中し面接にのぞむことができたようです。結果は、見事合格でした。

アクティブリスニングとポジティブフィードバックを常日頃からしていることが大前提

まず、面接対策は普段から意見を言っている人には頼みません。とくに家族内では、お願いをすることからハードルが高いかもしれません。これは、普段からのアクティブリスニングとポジティブフィードバックで信頼関係を築くことが大事だと思いました。妻から面接対策をしてほしいと依頼をうけたときは、本当にうれしかったです。

また、面接対策の話をしているときは、アクティブリスニングを前提としながら、ポジティブフィードバックを普段よりも心がけてさらに慎重にし、どんなときでも前向きになれるように気をつけました。これは、自分の経験や長所、短所、志望動機を人に伝えるときに、自分自身と向き合ったときに少しでもネガティブにならないように、目の前に集中できるように配慮しました。

ポジティブフィードバックは普段からアクティブリスニングを自然体でしていると、相手に寄りそうので、相手の緊張感や、感情に合わさっていくのであまり難しく考えなくてもスッとでてくるものだと感じました。

A4メモ書きで、聞かれることや、面接官の立場に立ったメモ書き、情報の整理をした

A4メモ書きでは全部で26枚書いてもらいました。書いた内容は

  • 会社の情報まとめ
  • 面接で聞かれること
  • 面接官の立場に立ったもの

です。どうしたかというと

  1. まず妻にA4メモ書きで、聞かれるであろうことを書き出してもらう
  2. 書き出した内容を、順番にA4メモ書きしてもらう
  3. 順番に書いているときに、その書いている内容を見て、深く掘れるところ、広げることができる部分を私が考えて、なにかあれば1枚書き終わったときにすぐに次のタイトルを伝えて書いてもらう
  4. 全て書き出しきったら終了です。

合計で26枚、30分ほどです。このときにした工夫は、3つです。1つ目は、A4メモ書きのタイトルを一覧表にしたことです。妻がメモ書きしているときに、並行してA4用紙にメモ書き一覧表を書いていきました。これが、面接で聞かれることの項目にもなり、後からおこなうロールプレイングの面接官の台本にもなります。そして、A4メモ書きで書き出した言葉は、妻が面接官から聞かれたときに伝える言葉です。2つ目は、多面的なメモ書きです。面接官の立場にたって、どういう人を採用したいと思っているかを書いてもらいました。3つ目は、短所などのネガティブなことをポジティブにするメモ書きをしました。これは、たとえば短所で「自信がない」とあれば、「自信とはなにか」「自信がないのはどういうときか」、「自信があるときはどういうときか」、「自信をつけるにはなにしたらいいか」のタイトルの順番でメモ書きもしてもらいました。このメモ書きをすることで、ネガティブなことも前向きに、したらいいこととしてポジティブに考えられるようになったようです。

注意点としては、A4メモ書きは人に見せるものではないというものがありますが、今回おこなったのは妻の思考の流れを読み取りながら、A4メモ書きのタイトルを導いていくことです。そのため、A4メモ書きで書いている内容を見るので、深い信頼関係が必要かもしれません。また、多面的なメモ書きや、深掘りなど相手との信頼関係によっては、嫌がられたり、書き出せなかったりすると思います。

妻は26枚書き出したあと、とてもすっきりして、いろんなことが分かった。これがあったら絶対合格できる。と言ってくれました。

限られた時間での情報収集と情報収集したことをアウトプット

会社情報をさらに深めることをしました。10分インターネットで面接をうける会社について調べてもらい、そのあと私に教えてほしいと伝えました。私は妻の話を聞くときは、ずっとアクティブリスニングです。

そうすると、さらに会社について整理ができ、自分がこの会社でなにができるかが少しずつクリアになったようです。そのまま、この会社で自分ができることをA4メモ書きしてもらい、最後の情報収集も終わりました。

9歳の長男をまき込んでのロールプレイング

最後に模擬面接をしました。A4メモ書きでたくさんのことを書いていて、自信があると言っていたのですが、模擬面接となると自信がなさそうな小声で肩も丸くなり、言葉も少しずつしか出てこない状態でした。このときに、妻の状態を客観的に見てもらえるように、ロールプレイングをしました。

役割は私が妻の役。長男が面接官。妻がオブザーバー。で役割を固定しました。ケースは、2つ準備しました。
ケース1.肩を丸めて、うつむき加減で自信がなさそうに小声で答える
ケース2.背筋を伸ばし、相手の目を見てハキハキと話す。です。

ロールプレイングのやり方は、9歳の長男にもできるように、またオブザーバーの妻に違いを分かってもらえるように、2つのケースとも全く同じ言葉を言うようにしました。具体的には、面接官役の長男と妻役の私にはA4メモ書きでおこなったタイトルの中で聞かれそうなこととA4メモ書きで妻が書き出した答える内容の台本があって、面接官の長男が質問をして、妻役の私が答える。ケースごとに2分。そして、1つのケースが終わるたびに長男と、妻に感じたことを言ってもらいました。妻と長男からは、同じ言葉を言っているのに、姿勢や話し方でこんなに印象が違うという大きな気づきがあったようです。

面接対策をしたあとに妻からお礼を言われた

面接対策をした後に妻からたくさんのお礼の言葉を言われました。

  • 学生の就職活動のときに、ここまで出来ていたら人生が変わっていた。
  • ここまで準備して、落ちてもタイミングが悪かったり、縁がなかったり、まだ能力不足だと思って諦めがつく。
  • 割り切って考えることができるから、面接がこわくない。

などです。この言葉を聞いて非常にうれしくなりました。

私の最後の難関もポジティブフィードバックで乗り切った

ここまで準備して、いざ妻の面接の日が来ました。その日は私は仕事の日だったのですが、面接をしているであろう時間に妻から電話がかかってきて、「面接の日を間違えていた。」と言われました。実際の面接の日は次の日だったので、よかったのですが、このときに、スッと「そうだったんだね。もう1日準備できるね。」と出てきました。

今考えるとこのときに、なんで間違えたの?とか、何も言わずにポジティブフィードバックだけできたので、非常によかったと思います。これは、普段からアクティブリスニングをしていることと、赤羽さんの「ポジティブフィードバックの例」を見ていたからだと思います。

実際は、この面接の日を間違えていたので、「限られた時間での情報収集と情報収集したことをアウトプット」をすることができました。

見事に合格

妻からは面接対策をすることで、非常にリラックスして自信とか考えず、目の前のことに集中して面接にのぞむことができたと教えてくれました。そして、面接対策と妻の普段からの頑張りで見事面接に合格することができました。本当に自分のことのようにうれしく、合格したということを聞いた日は本当に幸せな気分でした。

いろんな工夫の積み重ねが好循環をうむ。その好循環がさらなる成長をうながす

普段から赤羽さんの提唱しているメソッドを紆余曲折ありながらも取り組んでいます。自分にはできないと思ったときは、騙されたと思ってやってみる。など。赤羽さんのフィードバックを受けながらいろんなことに取り組んできました。人に頼りにされたときに、こういった工夫の積み重ねが好循環をうみだし、さらにもっと頑張ろうと思うきっかけになります。

思いっきりハードルを下げて、騙されたと思ってやってみると必ず好循環をうみます。行動あるのみ。まだまだこれからも、さらなる工夫を楽しみながら取り組んでいきたいです。

この記事を書いた人

岡 大徳

人を尊重して話を聞かせていただく「アクティブリスニング」エバンジェリスト『自己満足ではない「徹底的に聞く」技術』著者赤羽雄二氏公認|本は読んで終わりじゃない行動するためのもの『アクションリーディング』「親子のクオリティタイム」「最速ロールプレイング」「A4メモ書き」実践|株式会社miiboのmiibo designer