アクティブリスニングについて
アクティブリスニングは、赤羽雄二氏の『ゼロ秒思考』メモ書きと並ぶ2大メソッドのひとつです。アクティブリスニングは、部下・子ども・同僚であっても、相手を尊重し、真剣に話を聞かせていただく姿勢のことです。話をしっかり聞くことができれば、相手に信頼され、それまで想像もしなかったほど、いろいろ話してくれるようになります。
アクティブリスニングでは相手を尊重する姿勢が大事です。
コーチングをする上で、アクティブリスニングは不可欠です。
「コーチング」は、相手の自主性を促し、能力を高めるアプローチの総称です。
赤羽雄二氏提唱の「アクティブリスニング」は、相手を尊重し話を聞かせていただく中で深く信頼され、問題の本質を把握し、多くの場合、問題の解決までできることをいいます。これは、人と接する上での重要なアプローチです。
そのため、コーチングをする上で、アクティブリスニングは不可欠です。
アクティブリスニングには4つのステップがあります。第1ステップは、話を聞き、信頼される。第2ステップは、必要なら質問する。第3ステップは、問題の本質をつかむ。第4ステップは、解決策を得るです。
アクティブリスニングの4つのステップの1つめは傾聴、拝聴とほぼ同じだと考えていますが、傾聴、拝聴だとかしこまって聞く感が強すぎるため、そのようには呼んでいません。
アクティブリスニングは第1ステップで、相手の話を真剣に聞き、信頼されることが何よりも大切です。相手は萎縮していることが多いからです。
第2ステップで、必要なら、萎縮させないように気をつけて質問させていただきます。
第3ステップは、第2ステップまでの結果として、問題の本質が見えてきます。
問題の本質が見えれば、ごく自然に解決策も浮かんだり、問題が解決することも多いです。
こうやって仕事上、プライベート上の多くの問題が未然防止されたり、解決したり、改善されることからあえて『アクティブリスニング』と呼び、第1,2,3,4ステップまでを全体としてとらえています。
話を聞いてはいても、心の中では「違う、そうじゃないんだよ」「こうだろう」など言いたいことを我慢して聞いているのも、よくありません。気持ちは相手に伝わるので、話す気持ちが消えてしまうからです。
アクティブリスニングは、「立場が上、強い」ほうから「下、弱い」ほうに対して(つまり、上司が部下に、親が子に、夫が妻に(もちろん逆もありますが))するのが一番意味があります。信頼されず、本音を話してもらえないことが大変多いからです。
逆に、部下が上司に対して、子が親に対してすると、調子に乗って話し続けられたり自慢話をされることが多くなりますので、あまりお勧めしていません。
完全に信頼されたあとであれば少し質問しても構いませんが、質問するとしたら十分な注意が必要です。興味本位に質問する、過剰な好奇心を持って質問する、根掘り葉掘り質問するなどは決してお勧めできません。この人は何のために質問しているのだろうか、自分に関心を持ってくれているのだろうかと、相手に疑念を起こさせることが多いからです。
ポジティブフィードバックについて
ポジティブフィードバックとは、褒める、感謝する、こうすればもっとうまくいくよと勇気づけるなど、ポジティブに接することです。ポジティブな発言は相手を元気にします。大きな失敗の場合でも「こうすればきっと次はうまくいくよ」と元気づけることができます。いっぽう、ネガティブな発言は相手の元気を削ぎますので、できる限りしないほうがいいです。
アクティブリスニングと同時に、ポジティブフィードバックをすることで相手との関係が大変よくなります。
うまくいかないときでも努力を認め、感謝し、ねぎらいます。そうすれば、失敗しても救われます。
- 本人はベストを尽くしたが、結果がともわなかったとき
- 本人の不注意で、結果を出せなかったとき
- 本人が途中で投げ出してしまったとき
の状況があります。
残念だったね。だけど頑張ってくれたのはよく知ってるよ。心配ない、大丈夫だよ
これは、本人はただでさえがっかりしているので、激励します。
これはだめだったね。もっと注意してやるべきだった。だけど、次回はもう少し工夫してやれば、必ずうまくいくよ。
これは、基準は決して下げませんが、罵倒はしません。罵倒以外にスキルアップ、仕組みづくりなどのやることがあります。
これはまずかった。できると思ってたから残念だよ。だけど、次回はもっとフォローするから、必ずうまくいくよ。
これは、部下が結果を出せなかったのは、実は上司の責任です。
A4メモ書きについて
赤羽雄二氏が書かれた『ゼロ秒思考』に書かれているゼロ秒思考を身につける最短、最良の方法です。
「A4メモ書き」のやり方は、A4用紙を横置きにし、左上にタイトル、右上に日付、4~6行、20~30字を1分で書くというものです。頭に浮かんだことを躊躇せずにそのまま書き出してください。赤羽雄二氏は毎日10~20ページ書くことをお勧めしています。
こちら「『ゼロ秒思考』の「メモ書き」を続けると行動が加速し人生が好転する」の記事も参考にしてください。
最速ロールプレイングについて
最速ロールプレイングでは、色んな立場の方を演じます。違う立場の方を演じることによって、相手目線や感じ方を素早く理解したり、気づきを得ることができます。
『マッキンゼー式 人を動かす話し方』に書かれている赤羽雄二氏提唱のロールプレイングをすると、相手の立場にたつことで、相手目線や感じ方を素早く理解したり、これまで見えなかったものが見えるようになります。
親子のクオリティタイムについて
親子のクオリティタイムとは、子どもと1対1で、徹底したアクティブリスニングをおこなうことで子どもが心から安心し、伸び伸びすることです。
親子のクオリティタイムでは、他のことはなにもせずに子どものためだけを考えて、子どもと全力で向き合います。
子どもに徹底したアクティブリスニングをおこなう「親子のクオリティタイム」の時間は最低限1日20分を目安に取り組んでいきましょう。
「一度に20分」と決まっているわけでは全くありません。子どもに徹底したアクティブリスニングをおこなう「親子のクオリティタイム」の時間は最低限1日20分を目安に取り組んでいきましょう。
もちろん、ここだと思ってお話を聞いてください。2,3分で終わったらそこで終わってもいいですが、普段からアクティブリスニングを貫いていれば、もう少し話してくれることも多いと思います。
「なにも言わなくても20分一緒にいる」のは、アクティブリスニングではありません。話しやすい状況であれば、20分黙っていることもないはずです。
「今、手が離せないので○時○分〜○時○分まで一緒に遊びます」のチケットを発行します。クオリティタイムが確保されている事を保証するので子どもは待ってくれます。