インラインスケートをするとバランスに強くなり、体を左右対称に鍛えられます。インラインスケートで楽しく遊んでいると、身体は常に不安定な状態にあり、無意識のうちに身体は本来安定すべき部位に刺激を伝えて筋活動が活性化されます。
「遊び」が体幹トレーニングになります。
インラインスケートとは
インラインスケートとは、アイススケートのブレード(刃)状に、細いウィールを縦一列に配置したスケートです。
体幹を鍛えると姿勢が良くなる
体幹を鍛えると姿勢が良くなります。
体幹とは、解剖学的には、「頭部と四肢(両腕・両脚)を除いたすべての部位」となり、
『子供の体幹を鍛える研究~正しい姿勢のもたらす教育的効果の検証~』
胴体と呼ばれる部分を指す。体幹には、以下の三つの機能がある。
ア 内臓を所定の位置に収める(生命維持)
イ 体を支える(姿勢維持)
ウ 体を動かす(運動)
姿勢の良い児童は自己抑制が高い傾向がある
また、姿勢の良い児童・生徒の特徴は、
小学生では、座位・姿勢の良い児童は、自己抑制(「嫌いなものでも我慢して食べます」、「飽きても宿題は最後までします」、「苦しいときでもじっと我慢します」等)が高い傾向がある。
『子供の体幹を鍛える研究~正しい姿勢のもたらす教育的効果の検証~』
とあります。
スケート運動の3つの効果
正しいスケーティングを身につける過程で姿勢改善・足腰の強化・柔軟性のあるバランスをつくります。おもに
- バランス
- 体幹筋(コア)
- 体力向上
の3つが効果です。
インラインスケートをしているときは、動きを正確にコントロールしようと常に体幹トレーニング状態が維持されます。
楽しくバランストレーニングができるインラインスケートは子どもに効果的
人の成長には段階があります。臓器のそれぞれの発育パターンを示したスキャモンの発育曲線では、神経系が最も早く育ちます。神経系はバランス感覚、リズム感、器用さが育ちます。
そのため、3歳からインラインスケートをすると吸収がとても早いことがわかります。また、この時期に一度覚えたことは、大人になってもできると言われています。
こちら「子どもの習いごとにインラインスケートがいい理由」の記事では、くわしい効果を紹介しています。
スキャモンの発育曲線とは
スキャモンの発育曲線は、スキャモンが1930年に作成した曲線です。スキャモンは人の身体諸属性を大きく4つのパターンに分類することを提唱しました。
神経型
脳、頭蓋骨、脊髄、視覚器などが神経型です。スパートが最も早く、学童期には成人に近い発育量を示します。
この時期は、器用さ、バランス感覚、リズム感が一番育ちやすいです。
神経系が12歳までにほぼ100%
神経系は、バランス感覚、リズム感、敏捷性が発達するので、子どものときは、バランス感覚を鍛えることが大事です。
インラインスケートは楽しい体幹トレーニング
インラインスケートをするとバランスに強くなり、体を左右対称に鍛えられます。インラインスケートで楽しく遊んでいると、身体は常に不安定な状態にあり、無意識のうちに身体は本来安定すべき部位に刺激を伝えて筋活動が活性化されます。
「遊び」が体幹トレーニングになり、姿勢が良くなります。3歳からはじめることができるインラインスケートは楽しい総合トレーニングです。